2011-03-03 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ◇ 蕨の歴史ー7 約1万年前までに氷河時代は終了し、温暖化により急激に海面は上昇しました、この海進を日本では縄文海進、有楽町海進などと呼んでいます、最終氷期に形成された谷や段丘は再び海面下となりました 約7000~5000年前(縄文前期)には現在の海水準を数メートル上回り、海は荒川低地沿いに川越付近まで達していました、この海進によりできた湾を「奥東京湾」と呼び、周囲の台地上には縄文人の貝塚が多数形成されました 縄文時代中期以降は、荒川低地を本流として流れた当時の利根川の堆積物により、デルタが前進し、陸化が進んでいきました、蕨市民プールの地表下2mおよび蕨東小の2・15~2・46mの地層は海退期に堆積した地層、すなわち上部砂層と思われます