2011-03-02 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ◇ 蕨の歴史ー６ 約７万年前ごろから次第に気温は低下し、極地域に氷床が発達すると共に海水準も低下しました、最終氷期の日本列島は場所により大陸と地続きとなり、日本アルプスや北海道の日高山地の山頂に氷河がかかり、関東平野には亜寒帯針葉樹林が広がっていました 古東京湾は陸化し、深い谷を形成していました、海水準の安定した平野が広がり、いくつかのレベルの埋没段丘の原面となりました また、当時は箱根火山、富士山、浅間山などが活動し、当時の地表に関東ローム層を堆積させていました、中には姶良丹沢火山灰のようにはるか九州から飛来したものもありました 約２万年前ごろの最終氷期のピークには海水準は現在より百ｍ前後も低く、現在の東京湾の地下に幅の狭い深い谷があり（古東京川）、浦賀水道付近で太平洋に注いでいました、谷の上流は荒川低地へ連続し、現在の東京低地の地下で中川低地の谷と合流していました 蕨市付近は荒川沿いの埋没谷に沿って何段かの段丘があり、大宮台地から延びる深い谷が市の中央を縦断していました
