2011-02-17 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ◇ 足立郡衙と足立氏-私的考察 ③ 埼玉古墳群や各地に古墳を築いた氏族の首長たちは、台地周辺の水路・陸路を通じてネットワークを組み、弥生文化・朝鮮半島・中国大陸の文化を積極的に取り入れるようになっていったのでしょう、特に武蔵に於いて水路は、台地周辺に豊かな水域があったので、交易・交通に重要な役割を果たしていたと思われます このような環境の中で、弥生時代後期~古墳時代前期の伊興付近(東京都足立区伊興)は東海方面から移入してきた人々の下総・北武蔵・上毛野・南武蔵方面への出入り口として重要な地点だったようです また、大宮氷川神社(さいたま市大宮区)付近がそれに前後して、大宮台地の内陸部開発の拠点となっていったと思われます