入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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◇ 日本のポンペイ黒井峯・西組遺跡ー8

建物にはさまざまな形や性格が見られますが、黒井峯と西組では村の構成内容に差が見られます、黒井峯遺跡では竪穴式住居1棟に対し、すぐ隣接して柴垣に囲まれた平地式建物や高床式建物群が調査で4単位確認されており、すべてが調査されずとも全体が判明している3単位を比べると、1つ1つが個性をもっていることが判ります

ⅠとⅥ群は同一と考えられ、竪穴式住居1棟に柴垣に囲まれた家屋群からなり、面積約2000平方mをもっています、柴垣の中には平地式住居4棟、納屋と推定される平地式建物1棟、高床式建物4棟、家畜小屋4棟(内1棟は不明瞭)と柴垣外に1棟の計5棟を保有し合計14棟みられ、敷地内に長方形を区切った畠2ヵ所があります

Ⅳ群は竪穴式住居1棟に柴垣で囲った家屋郡約600平方mで平地式住居2棟、円形の平地式建物を垣の内外に1棟づつの計2棟、納屋と推定される平地式建物1棟、内部未調査のため性格不明の平地式建物2棟、高床式建物計2棟(内1棟は垣外)、長方形に区切った畠2ヵ所があります、祭祀跡は高床式建物の北に1ヵ所あります

Ⅶ群は住居1棟に約600平方mの柴垣で囲った家屋群です、内部未調査のため不明の平地式建物3棟(いずれも内部に木製の桶が置かれている)、長方形に区切った畠が内外にあります

西組遺跡の単位は2単位あり、このうち1単位の全体が判明しています、単位の広さは約1200平方mの面積をもち、柴垣に囲まれた家屋群と竪穴住居1棟の構成となっています、柴垣内の家屋群は平地式住居3棟、平地式建物2棟(内1棟は柴垣外)円形の平地式建物3棟、高床式建物3棟(内1棟は柴垣外)家畜小屋1棟となっています