2010-12-07 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 ◇ 古墳時代の人々の暮らし-1 川口市付近の古墳時代の集落跡は、まだ、十分に調査されていませんが、近隣の調査結果を基に古墳時代の人々の生活をざっと想像してみます 古墳時代になってムラの構成にあらわれた大きな変化は、豪族と一般の人々とが隔絶して住むようになったことでしょう、埴輪の家から支配者の住居もある程度推測されますが、調査された群馬県三ッ寺遺跡の豪族の館では、一辺が86mの方形で、石垣をもった濠に囲まれ、中には建物が数棟建ち並んでいました、住居としてばかりでなく、軍事的な防衛を兼ねたまつりごとを行う場でもあったのでしょう 豪族の館跡の調査は全国的にもまだ少ないのですが、毛長川流域のように連続した前方後円墳の築造が伝えられている地域では、規模の大小こそあれ、館跡が存在していた可能性は高いと思われます、今後の調査、発見が期待されるところです