入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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◇ 芝峰町遺跡(古墳時代

1996年1月に、芝中学校校舎南側の長徳寺境内に接する場所に、ごみ捨て穴が掘られた際に、ほぼ完形に近い土器が発見されました、芝中学校ではそれ以前にも土器が発見されており、長徳寺境内でも土器片が採集される点から、古墳時代の集落跡が存在してたものと考えられます

芝中学校と長徳寺は、南浦和駅の東方約2kmの大宮台地末端から切り離された独立台地の上に位置しています、独立台地は南北約300m、東西約250mで、沖積低地との比高は10~15mです

出土遺物は土器3点ですが、時を違えて発見されたもので一括資料ではありません、1・2は台付甕ですが、ともに口唇部に刻みをもちません、頸部を比較した場合、2が「く」字状をなすのに対して、1では一旦立ち上がる形状を示しています、出土状況が不明確ですので、明確にはわからないのですが、集落では両者が混在して使用された時期もあったのではないかと考えられますので、古墳時代初頭かと思われます、3は小さい底部が平底であり、和泉式土器と考えられます

このような点から、この遺跡は古墳時代前期の比較的継続して営まれた集落跡であったと思われます

なお、これは自分の全くの想像ですが、この芝長徳寺・鶴ヶ丸八幡神社のある台地や峯の峯八幡神社のある台地は、周囲の低地から仰ぎ見ることのできる環境にあり、また、その他の地形などからみて、更なる大規模な発掘調査をおこなえば、古墳の跡が発見されるのではないかと思っています、浅学の輩の勝手な思い込みでしょうか