入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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◇ 猿貝北遺跡(奈良・平安時代

この遺跡は外郭環状道路の建設工事に伴い、埼玉県埋蔵文化財調査事業団が1981年10月から1983年7月まで、記録保存を目的として、発掘調査しました、大宮台地の東南の鳩ヶ谷支台にあり、川口市安行(大元)に位置しています、埼玉県選定重要遺跡の猿貝貝塚と隣接しています

猿貝貝塚の北側には、東から西へと沖積谷が深く入り込んでいます、猿貝北遺跡は、この沖積谷とその谷頭、およびその沖積谷と挟んで猿貝貝塚と向かい合う洪積台地にかけて立地しており、遺跡全体の範囲としては、猿貝貝塚を含めた範囲が想定できますが、製鉄遺構が存在するのは、猿貝貝塚と向かい合う台地の南側傾斜面です

遺跡の周辺地域は、縄文時代の海進の際、近くまで奥東京湾が入り込んでいたと考えられ、特に縄文時代の後期から晩期の貝塚や集落の多い地域で、猿貝貝塚もその1つです、沖積谷は、現在でも湧水が多く泥炭がよく発達しており、過去長い間湿地帯であったことをうかがわせます