入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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◇ 天神山遺跡(奈良・平安時代

この遺跡については、前にも説明しましたが、もう少し鳩ヶ谷支台の奈良・平安時代の全体から考えてみます、川口市内の奈良・平安時代では、30箇所を越える遺跡が認められています、叺原・久保・吉岡・東本郷・猿貝北・天神山・七郷神社裏や最近では大竹後・宝泉寺・天沼遺跡などが認められています

鳩ヶ谷支台全体の遺跡群としてみると、集落跡・寺院跡・生産機構・墓跡と社会生活を構成する遺跡が揃っています、1984年の天神山遺跡の一部発掘調査でも布目瓦片が出土しており、寺院跡が推定されます、また、この遺跡は広い範囲にわたって須恵器片・土師器片が散布しており、大集落であろうと思われます

天神山遺跡の小鍛冶跡の存在や、貴重品である灰釉陶器、文字の使用を裏付ける転用硯の検出は、単なる集落跡ではなく公的な性格をもつ遺跡であると推定されます、鳩ヶ谷支台の先端部が郷の中心部として機能していたことをうかがわせます