入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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伊興遺跡補習ー5

◎伊興遺跡の調査位置(ⅰ)

伊興遺跡は足立区で最大での遺跡で、断続的ながらも1957年度より調査が継続されています、最近の下水道関連の調査は伊興遺跡のほとんど全てを覆い、南半の五庵地区にまでに及ぶ調査となっています、これに対して以前の調査はほぼ狭間地区に集中していました、過去の調査では伊興遺跡というと狭間地区のみをさしていました

最初の調査は、1957年に國學院大學教授大場磐雄氏を団長とし、谷下・狭間・常福寺の3地区で行われ、伊興遺跡が古墳時代の祭祀遺跡であることが大場氏によって説かれました、その後1968年には永峯団長によって谷下地区が、1973年には鈴木敏弘氏等により調査が行われています(A~C地区)

特にC地区とされた現在の遺跡公園地点は遺物が多数包含されていたことから、公園建設予定地となり、その後の調査に結びつきました、公園地点の調査はそれまでの点的調査を面的に拡大し、狭間地区の様相を明確にした調査となり、方形周溝墓・住居跡なども発見されたことから、単に祭祀遺跡としてとらえられない伊興遺跡の別の側面が明らかになりました