入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [63]

更に、有力な学者、研究者の考察をたどってみる

◇ 高橋一夫氏(埼玉県立博物館長・近著「鉄剣銘115文字の謎に迫る」より)の考察 ⑭

「これまで埼玉古墳群の性格を解明するために、墳形、円筒埴輪、造り出し、張り出しなどについて検討してきた」

「その結果、埼玉古墳群は①方位Aおよび方位C系列の100メートル級の前方後円墳を造営し、造り出しと張り出しをもち、主として6条突帯の円筒埴輪を配列した、首長権を継承した上位のグループ、②丸墓山古墳を造営し、その後方位B系列の70メートル級以下の前方後円墳を造営し、造り出しをもち、主として3条突帯の円筒埴輪を配列した、首長権を継承できなかった中位のグループ、③小円墳を造営し、2条突帯の円筒埴輪を樹立した下位グループ、という3重構造となっていたことが判明した」