入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [38]

埼玉古墳群の全容 ①

埼玉古墳群は、直径100メートル、高さ16メートルという最大級の円墳の丸墓山古墳をはじめとして、北から南へ稲荷山古墳、将軍山古墳、二子山古墳、愛宕山古墳、瓦塚古墳、鉄砲山古墳、奥の山古墳、中の山古墳という8基の前方後円墳があります、そして、この他に多くの小円墳群があります

稲荷山古墳の北北東300メートルには白山古墳があります、現在では白山古墳を残し削平されてしまいましたが、およそ10基の円墳が確認されており、白山古墳群とよばれています、築造当時、両古墳群を隔てる忍川は存在せず、台地もつながっていたので、これを含めて埼玉古墳群としてとらえることができます

稲荷山古墳の東方1キロメートルには、若王子古墳とよばれる100メートルをこえると推定される前方後円墳と小円墳の若王子古墳群がありました(昭和9年の小針沼干拓工事の埋め立て用土として墳丘は破壊され、現在は水田となっています)、しかし、若王子古墳は埼玉古墳群の前方後円墳とは主軸方向がまったく異なり、台地も切れていることから、埼玉古墳群の終末に出現した別の古墳群とみることができます