入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

川口の古を考える

戸塚5丁目遺跡・大字戸塚字中台5208-6地点 [3]

この調査での弥生時代の遺構は弥生時代後期の住居址2軒があります、1号住居址は壁の立ち上がりは認められなかったものの隅丸方形の形態を示すものと思われ、中央部に炉跡、貼り床があり、柱穴4基が検出されています、2号住居址の壁は良好に残存していましたが、その殆どが区域外に広がってしまっています

東側に隣接する第3次調査区では、同時期の住居址5軒が検出されています、このうち北東側3軒は炉跡・貼り床・貯蔵穴・柱穴が検出され、貯蔵穴はすべて南東側に付帯構築されています、また、この3軒は焼失住居であり、住居址には炭化物が多く認められました、南側中央に位置する住居址1軒は、この3軒と異なり柱穴がないもので、後期前野町式の土器が出土しています

第2次・第4次調査においても弥生時代後期の遺構が検出されています、第2次で住居址4軒、第4次で住居址3軒です、壁の立ち上がりが良好なものとそうでないものがあり、住居址でも切り合い関係が存在いることから少なくても2時期以上にわたり集落が形成されていたことがわかります

第1次調査区と第3次調査区とは同一の集落と考えられ、調査区境に大きく遺構空白部が認められます、集落はこの空白部を中心に形成されていたものと思われます、また、第2次調査、第4次調査の集落は住居址の切り合いがあることから、2時期以上にわたり戸塚5丁目遺跡内で弥生時代後期の集落が存在したものと考えられます