入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

上台(うわだい)遺跡第7次調査・戸塚3-10-6地点 [5]

8号住居址は調査区西側中央にあり、西側半分を調査区外に残しています、隅丸方形で、一辺が6・0mと大きな住居址です、深さは62cmと非常に深く、壁の立ち上がりは75度と急で、床面はローム面を丁寧に叩いて造り出しています、床面には多量の焼土・炭化物が堆積しています、住居址内には周溝・貯蔵穴・ピットが設けられ、炉跡は西側区域外にあるものと思われます

周溝は北側の壁際にあり、幅は10cmと狭く、東側に向って先細りになっています、主柱穴は5本存在すると思われ、そのうちの2本が検出されています、貯蔵穴は住居址内東側中央部分に検出され、長軸134cm、短軸83cm、深さ40cmと大型のものです、貯蔵穴の北側には白色粘土によって固められ、小石・砂を多量に出土する祭壇状遺構が認められます、ピット3基が検出されていますが、北側の円形の2基は祭壇状遺構に関連するものと思われ、南側の不整楕円形のものは階段状の入口部分の施設を設置するピットではないかと思われます