入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

上台(うわだい)遺跡第7次調査・戸塚3-10-6地点 [3]

この調査によって検出された遺構は、縄文時代の土坑6基・ピットと弥生時代の住居址9軒です、これらの遺構は、調査区域に限りがあるため住居址数軒は1部分の調査であり、区域外にそのほとんどを残しています

3号住居址は焼失住居址で、調査区北西よりにあります、隅丸方形を呈し、南側に入口部があります、長軸3・78m、短軸3・75m、深さ約45cmで、床面はローム面を丁寧にたたいて造りだしています、住居址内には炉跡・貯蔵穴・ピット・入口部が付帯して造られており、炉跡は住居址中央北よりに位置しています、不整楕円形を呈し、長軸49cm、短軸40cm、床面からの深さ9cmの地床炉です、この炉跡は北側に向かって緩やかに立ち上がり、底面は非常に硬い面を形成しています

住居址の主柱穴は4本あり、床面からの深さは約50cm前後です、入口部分は住居址構築時に南側部分を掘り残して造り出され、楕円形に床面より16cm程高く造られています、この部分には直径20cm前後、深さ16cmの小ピットが1基あります、貯蔵穴は入口右側にあり、周りを周堤帯によって囲まれています、その内部には直径33cm、深さ30cmの円形のピットが構築されています、この貯蔵穴の東側には小石・砂を出土する祭壇状遺構が認められます