2009-06-08 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 川口の古を考える 外谷田遺跡・大字根岸字外谷田2985-1他地点調査 [4] 今回の発掘調査は、平成9年12月18日に埼玉県生涯学習部文化財保護課(県文化財保護課)の実施した県営川口根岸団地建設に係る所在確認調査が発端です、この所在確認調査の結果、中世を中心とする集落遺跡の埋蔵が判明しました 所在確認調査の範囲は当初1994㎡でしたが、事業計画では当該箇所が駐輪場として整備されることにより、工事仕様上地下の埋蔵文化財への影響が全く無く、現状保存が可能なため、発掘調査対象区域は予定事業地の北西辺縁部を除く1267㎡と変更されました 従って、所在確認調査においてプランの確認された中世(鎌倉時代か)の大溝及びその周辺から検出された柱穴や土坑については、調査対象から外され、現状保存されることになりました 所在確認調査では外谷田遺跡の該当時代は鎌倉・南北朝・室町・戦国時代でしたが、今回の発掘調査の結果これに古墳時代を加える結果となりました 今回の調査で検出された遺構は竪穴住居跡1軒、土坑45基、柱穴211基、うち中穴群として捉えられるもの8箇所、溝状遺構18基、井戸3基、畝9基です、古墳時代の竪穴住居跡は、調査区南端隅に検出されました、単独の検出であり他に調査区内に同様の遺構を検出はありませんでしたが、当遺跡における同類の遺構が他に存在するのか非常に興味のあるところです