2009-05-31 俳句つくり 余情 俳句 #俳句、川柳 遺跡の資料整理や、天候不順によるセカンドハウスのメインテナンスの遅れを取り戻すのに懸命で、なかなか俳句モードにならず、作句が進みませんでしたが、やっと何句かまとまりました ”暮れの春母おきまりの針求む” 新聞のコラムにあった話しからです、老母に裁縫用の針を買ってきて欲しいと頼まれた娘が、母指定の針は糸穴が小さくて使いずらいだろうから、穴の大きい針に変えたらどうかと云ったところ、いつもの針に手の指の感触が慣れているから、変えないといわれ、針屋さんに同じものを求めたところ、今時この針を使っているのは貴重だと云われ、サイズの説明等丁寧にされて、在庫はいつも揃えてあるから、お母さまに何時までも慣れた針をお使いください、と言われたとの話でした、当世、全てが効率重視でデジタル的考えで、ギスギスした世相ですが、求める方といい、売る方といい、何ともアナログ的で温かく優雅な話しだと思いましたので句にしました ”憂愁を打ち払うかのツツジかな” 今年は花水木があまり奇麗でなく、その代わりにツツジが色美しく、一時に咲いたようです、まるで鬱積した世の中を一掃するかのようでした ”風薫る名知らぬ花のベランダに” ”みどり映ゆ夕日ながらにひとり酒” ”初夏の我が子と共の逆上がり” ”なかなかのみずきの芽吹き気になりぬ” ”山谷津にグリーンのパネル植田かな” ”夏霞かき混ぜるかな大風車”