入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

小渕字細沼第1遺跡・三ッ和1-1-6の一部他地点調査〈7〉

これまで調べてきた方形周溝墓のある遺跡は、いずれも低地にあり、旧入間川の流路跡周辺に形成されている自然堤防上に立地して、多くは旧流路跡に面した場所に造られています、台地上での検出はないようです

三ッ和遺跡では、方形周溝墓は遺跡の北から19、18、13・17、14・15・16が検出され、遺跡南部の13・17、14・15・16については近接した地域での調査の結果、住居跡や大溝が検出されており、大まかではあるが面的に遺跡の状況を見ることが出来るようです

右の旧入間川流路跡と左の大溝の間に南北に長い集落が広がっていたようです、集落の中央にはムラの首長を埋葬したと思われる方形周溝墓があり、これを囲むように十数軒の住居跡が巡っています、部分的に調査されているだけで、全体の様子は決定的にはわからないのですが、古墳時代初め頃のムラの大まか様子を知ることが出来るようです

尚、近年、低地の方形周溝墓は墓ではなく周溝を有する建物跡であるという説がありますが、三ッ和遺跡では住居跡と墓がまとまりをもって立地し、そうした事例ではないようです