入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

三ッ和遺跡・八幡木2-5-6地点調査

調査期間  平成5年11月8日~11月19日

古墳時代前期から中期の大型の周溝跡は、二重縁壷形土器、坩形土器などの出土から周溝墓と断定でき、平面形については前方後方形とも推察できます、出土土器に関しては、二重縁壷形土器は伊勢半島地域の形態、また、坩形土器は北陸山陰系の口縁形態を示すものが含まれているのが特徴です、溝内土坑からまとまって壷や坩などの完形土器が出土していますが、リン・カルシュウム分析の結果からは溝中埋葬の跡ではないことが判明しました、ただし、前述の土器群より時期がやや下る壷と坩がまとまって出土したことは、祭祀行為などがうかがえます、溝跡は用排水とみられ、江戸時代中期以降のものと思われます、焙烙などの日常雑器である陶磁器類破片の投棄が著しいようです