入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

ー 鳩ケ谷付近の地形および河川の流路変遷ー

調べ残した三ッ和遺跡の諸地点の説明をするつもりでしたが、付近の地形、河川の流路変遷を示す良い資料、図が見つかりましたので、それを先にします(これについては、かなり以前に何回か説明していますが、解りにくいと思っていました、良い資料、図があればと思っていました、それがありましたのでしつこいようですが、よりご理解いただきたいと思い繰り返します)

鳩ケ谷付近の地形は、北に台地の南部が張り出し、その西から南部にかけて低地が広がります、低地は市域の8割を占めます、この台地は大宮台地の鳩ケ谷支台と呼ばれ、低地は荒川低地と呼ばれます、市の西南5kmに位置する東京都側の武蔵野台地との間に広がる荒川低地には、大宮台地の西縁に沿うように古期入間川(旧入間川、古毛長川=けながわ=とも呼ばれています)の流路跡が見られます、この流路跡は鳩ケ谷市内を逆N字状に蛇行しながら横断して埼玉県と東京都境へ流れ下っています、鳩ケ谷市内での最大幅は300mを測る程大規模で、その両岸には流路跡に沿って大小の自然堤防が形成され、自然堤防の間には後背湿地が広がっています、低地遺跡はその殆どがこの自然堤防の上にあります

一方、鳩ケ谷支台の東方10kmには千葉県の下総台地があり、その中間には中川低地が広がっています、荒川・中川両低地は、鳩ケ谷支台をはさみ込むように市域南部の足立区でつながり東京低地を形成しながら南へのびて東京湾に至っています、鳩ケ谷市は、ちょうど、東の下総台地と西の武蔵野台地の間に広がる低地の中央部に張り出した岬の先端部から低地にかけての位置にあります