入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

病院から退院して、新聞やテレビジョンで世の中の情勢を知ると、アメリカの金融危機による世界の経済情勢は激変し、様変りしていました

”見えかくれ雲流るるや冬の月”

”巻く風に枯葉は天に吹き上がる”

”弱む風廻り下るや枯れかえで”

なにやら、天候まで小さな竜巻みたいなものが来ておかしくなってきたようです


自分の好きな12月から1月の名句です

”薬飲むさらでも霜の枕かな”         松尾芭蕉

”海暮れて鴨の声ほのかに白し”         松尾芭蕉

”君火たけよ物見せん雪まろげ”         松尾芭蕉

”春立つや新年ふるき米五升”         松尾芭蕉

”白炭の骨にひびくや後夜の鐘”         与謝蕪村

”易水に葱流るる寒哉”           与謝蕪村

”水鳥や夕日江に入垣のひま”          与謝蕪村

”風呂入に谷へ下るや雪の笠”          与謝蕪村

”御経にてゆかしさよ古暦”          与謝蕪村

”やぶ入りや浪花を出でて長柄川”         与謝蕪村

”雑水のなどころならば冬ごもり”         榎本其角

”君見よや我手いるるぞ茎の桶”         服部嵐雪

”うずくまるやくわんの下の寒さかな”        内藤丈草

”是れがまあつひの栖か雪五尺”         小林一茶

”有りがたや能なし窓の日も伸る”         小林一茶

”霙ふる湯ざめの床の夜もすがら”         上田秋成

”長松が親の名で来る御慶かな”         志太野坡

”更くる夜や炭もて炭をくだく音”         大島蓼太

”ろうそくのうすき匂ひや窓の雪”         広瀬惟然