2008-12-03 俳句つくり 余情 俳句 #埼玉県 ”朝日うけ初冬の家並版画かな” 退院した翌日の朝は見事な快晴でした、自分の気分もよく、マンションの高みから見た町の家並みは初冬の朝日を斜めにうけ、しかも空気が澄んでいましたので、遠近感がなく平面的なきれいな版画を刷りあげたようにみえました、爽快な眺めでした ”葉の散りて柿の実浮くや小六月” すこし回復してきましたので、近所を散歩している時の句です、柿の木は葉が殆ど落ちて、実だけが細い枝の先に沢山ついていました、晴れあがった青空に色ずいた柿の実が、まるで浮いているようでした ”放たれし鷹いどころを見つけえず” 検診の結果もよく、心身ともに快調となっているとき、不幸なメールが入りました、同期の優秀な友人の訃報でした、68歳でリタイヤーし、色々なことに積極的に挑戦していたのですが、山登りの途中滑落し、亡くなったとのことでした、あまりにも急ぎ過ぎで残念で複雑な気分となりました 10~11月の自分の好きな名句です ”酢をくぐる小鯵の肌や夕時雨” 鈴木真砂女 ”小春日や病む子も居たる手毬唄” 寺山修司 ”眠る孤児木枯らしに母奪られしか” 寺山修司 ”余寒なほ爪立ちともすひとりの灯” 樋口富貴子 ”一本の芒の水を替へにけり” 綾部仁喜 追伸 先の手術のときにわかったのですが、この際、もうすこし先回りして、手をいれておいた方がよいところが見つかりましたので、明日12月4日再入院し、手術を受けます(この前より軽い手術なので心配しないでください、カテーテル手術は切開しませんので、体力的消耗は殆どありません)、また、1週間ほど、更新を休みますのでよろしくお願いします