入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

セカンドハウスの補修、メインテナンスをやり、帰ってすぐに入院、カテーテル手術と日常の生活とは全く異なる生活を送りましたので、句つくりは意外とすすみました

無人ホームすすき穂波に沈むかな”

”ラジオ切り夜長のしじま戻るかな”

セカンドハウスの夜、プロ野球の日本シリーズの最後の試合があり、そのラジオ中継を聞き終わってスイッチを切ると、今度は物音ひとつせず、秋の夜長のしじまにもどりました

立冬の枯松のもと早や若木

近年、松喰い虫による被害で松の立ち枯れが目立ちます、でも、その枯松のもとには若い小さな松が既に何本か生えていました、子孫を残すという自然の循環、その生命力の強さには感心しました

10~11月の自分の好きな名句です

”秋深き隣は何をする人ぞ”         松尾芭蕉

”初しぐれ猿も小蓑をほしげなり”      松尾芭蕉

”茸狩やあぶなきことにゆふしぐれ”     松尾芭蕉

”白露もこぼさぬ萩のうねりかな”      松尾芭蕉

”山中や菊は手折らぬ湯の匂い”       松尾芭蕉

”病雁の夜さむに落ちて旅ね哉”       松尾芭蕉

”屋根ふきの落葉踏むなり閨の上”      与謝蕪村

”咲くべくも思はであるを石蕗(つわ)の花”      与謝蕪村

”こがらしや岩に裂け行く水の声”      与謝蕪村

”口切の隣も飯のけぶりかな”        与謝蕪村

”きつね火と人や見るらん小夜しぐれ”      与謝蕪村

”水ぎはもなくて古江のしぐれかな”       与謝蕪村