入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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米づくりの技術をもたらした人々・弥生人について考えてみる

<稲作の始まりとつたわり>

ー 稲作渡来民と舟・続 -

古墳時代の舟は、舟型の埴輪が出土しているので容易に想像できます、それらは各種の材を組み合わせた「構造船」のようです、ただ、構造船といっても船底の主要部はえぐり舟であったようです、えぐり舟に波よけの先端部を取り付け、舷側板を取り付けたものから発達し、前後を継ぎ足したものもあったようです、埴輪の船には高い舷側に突起があり、長いオールか櫓が使われていたことがわかります

2000年ごろ、兵庫県出石(いずし)町(現豊岡市)の袴狭(はかざ)遺跡ー古墳時代初頭ーから、17艘の大船団を表す線刻画(スギ材の木製品に描かれたもの)が出土しました、描かれた舟はいずれも丸木舟の舳先に波よけの板を足した準構造船の特徴を示しているようです、舟の先端をみると、基礎になっている丸木舟の台がみられ、その上に波よけの舳の構造が継ぎ足されているので、先端が上下に分かれているようです