入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

米作りの技術をもたらした人々・弥生人について考えてみる

<稲作の始まりとつたわり>

ー 稲作渡来民と舟 ー   また、「稲作渡来民」(池橋宏)を参考にして

水田稲作には小舟は不可欠の運搬用具であり、漁労の道具、水上交通の手段でもあります、又、政治的に窮地に陥った時の逃走の手段でもあったでしょう

縄文から弥生時代の遺物からみられる舟は、多くは丸木舟で、鰹節型と形容される長さ5~7メートル、幅40~60センチ程度のもので、湖沼やその付近の河川で使われたもののようです

しかし、これとは対照的に弥生時代の土器や銅鐸にわずかではありますが、舳(へさき)と艫(とも)が反り(そり)上がった舟で、数人或いはそれ以上の人物が櫂(かい)で漕いでいる図が描かれているものがあります

福井県春江町(現福井市)出土の銅鐸に3艘の舟が描かれていました、出土したのは福井県九頭川の河口に開けた三国港から遡った低湿地帯です、舳、艫の反り上がったもので”ゴンドラ型”或いは首尾両端の反りあがった”龍船型”と呼ばれているものです