入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

米づくりの技術をもたらした人々・弥生人について考えてみる

<稲作の始まりとつたわり>

長江中・下流域では、紀元前3000年紀後半の屈家嶺文化或いは良渚(りょうしょう)文化の銭山漾遺跡(浙江省呉興県)で、秈稲(せんとうーインディカ型の稲)と稉稲(こうとうージャポニカ型の稲)の双方を含む大量の稲籾と臼、杵、鍬、石包丁など各種の農具や漆器・竹製品などの生活用具が出土したほか、苧麻(ちょま)布や絹織物の断片、玉器の類が多数発見されています、また、ブタ、スイギュウなどの家畜の骨も出土し、当時すでに定着的な農耕生活が営まれていたことがわかります、さらに、周代に並行する湖熟文化期(紀元前2000年期後半)になると、一部青銅器も使われるようになり、さまざまな点からみて、そのころまでに稲作農耕の技術は確立されていたようです

後に日本列島や朝鮮半島に伝えられる稲作の原型は、この時期の長江中・下流域で出来たもののようです