入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

満開のさくらにつれない雨、ちょと残念ですが、それはそれで、風情があるのでしょう、4月4日に高校同期生の花見宴があるのですが、それまでもてばよいのですが

”涅槃西風ひがしに月のおぼろかな”

”涅槃西風(ねはんにし)”涅槃会(陰暦2月15日釈迦入滅の日)の前後に吹く西風、西方浄土から吹く風と信じられている、先日、西からの風が1日中強く吹き、日も暮れるころに止みました、ベランダに出て、ちょっと空をみると、東の方に朧にかすんだ月がみえました、まさに、春です、一瞬、頭に浮かんだのは、”菜の花や月は東に日は西に”(蕪村)でした、名句には失礼なのですが、ちょっと洒落てみました

”一分咲き児は一輪車まだ乗れず”

散歩がてらに公園の桜を見にゆきました、未だ、つぼみから少し開いたところでした、その木の下で、子供がお父さんに助けられて、一輪車の練習をしていました、お父さんの手を離れ、やっと2~3メートルこげる程度でした、満開のころには上手に乗れるようになるでしょう

好きな桜の名句です

”日は花に暮れてさびしやあすなろう”    松尾芭蕉

”しばらくは花の上なる月夜かな”      松尾芭蕉

”花の雲鐘は上野か浅草か”         松尾芭蕉

”苗代の水にちりうくさくらかな”      森川許六

”花を踏みし草履も見えて朝寝かな”     与謝蕪村

”花の香や嵯峨のともしび消ゆる時”     与謝蕪村

”花散るや伽藍のくるる落としゆく”     野沢凡兆

”鮎くむや桜うぐいも散る花も”       加舎白雄

”人恋し灯ともしころをさくらちる”     加舎白雄

”ちるさくら海あおければ海へちる”     高屋窓秋

”花びらを乗せて走れり厨水”        南うみを