入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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赤山陣屋遺跡・川口・江戸時代

遺物、出土品を産地、年代で見てみると磁器の産地は肥前が大半で、瀬戸、美濃産が非常に少ない、時期は17世紀前葉に生産された、いわゆる初期伊万里を含んでおり、18世紀が中心のようです、19世紀以降のものと思われる製品は非常に少ないようです、陶器の産地は碗類や皿類は瀬戸、美濃を中心にして京、信楽肥前産などです、すり鉢では瀬戸、美濃,明石、堺、丹波産があります、土器は基本的には近隣で作ったものが多いようです

出土遺物の年代が18世紀中心であることは、赤山陣屋の存続期間が寛永6年(1629)~寛政4年(1792)であることと一致しています、瀬戸、美濃産の磁器が少ない理由は19世紀に入って瀬戸、美濃産磁器の大量生産が開始される以前に赤山陣屋が放棄されたためでしょう