入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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俳句つくり 余情

”世渡りのつたなさ思う葉月かな”

”蝉二つ落ち転がりし戸口先”

蝉は長い生涯うちのほんの数パーセントしか地上で生きることが出来ないと云います、朝、マンションの戸を開け、新聞を取りに回廊に出てみると、戸の前に蝉のなきがらが二つありました

自分は夏になれば、蝉の鳴き声だけが気になっていたのですが、最近は蝉のなきがらが地面に多くほったらかしになっているのが気になります、以前はもっと違うところで亡くなっていたのか、鳥などに啄ばまれる率が減ったのか(鳥などもあまりそれを好まないのか)、自分の気のせいなのかは判りません

いずれにしても、すぐに清掃員がきて、二つの物(二匹でなく)、ゴミとして処理されてしまうのしょう、生き物から物になってしまうのを見せ付けられるようで、何とも云えない無常感、寂寥感を感じます