入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

鳩ヶ谷地域の変遷-3

鳩ヶ谷地域は埼玉県の南東部にあり、川口市と東京都に囲まれています、全体の約20%を台地が占めていて、残りの大部分は低湿地です、鳩ヶ谷の地名については8世紀から始まった国郡郷制下の足立郡発戸(はと)郷であるとする説(「和名抄」)、谷が多いから取ったとする説があります

地質・地形的に見ると、市北部の本町①や桜町②の台地は、火山活動によって出来た関東ローム層の赤土で土の表面が覆われています、この台地は標高15~20mで、大宮台地の先端部に位置し、鳩ヶ谷支台とも呼ばれます、ローム層の下は粘土層が続き、台地の末端部では川口粘土層が表出しています、また江川などの浸食によって出来た台地の谷間にあたる部分には泥質の堆積物があり、谷の水吐け口がなくなった所に池や沼が形成されています

台地の縁辺部にはこれを縫うように流れる見沼代用水③を境いに低地が広がります、そのうち坂下町④・里⑤・辻⑥・三ッ和⑦・南⑧・前田⑨地区は、古期入間川や芝川⑩が形成した自然堤防と後背湿地から成る標高5m前後の低地です(里は一部台地上にあります)

自然堤防は洪水によって河川が氾濫し、その時運ばれてきた土砂などが堆積した微高地で、比較的地盤がしっかりしています、河川の氾濫原である後背湿地は泥が堆積し、旧河道には砂や泥が表面を覆い軟弱な地盤です