入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

戸塚・大門地域の変遷-3

戸塚・大門地域は川口市の北部に位置し、大宮台地と、東側の綾瀬川①の後背低地、西側の見沼代用水東縁②水路沿いの差間地先などの谷底平野とからなっています

台地面の標高は、15~20mでこれを浅い浸食谷が刻んでいます、台地と低地との比高は10m程度で、この境界にはクヌギ、コナラ、ケヤキなどの樹林が斜面を覆い、魅力的な景観を呈しています、東側低地を流れている綾瀬川は、小刻みに蛇行し、2、3の中洲があって、古い時代の綾瀬川=旧利根川河道の一つの名残を感じさせます

綾瀬川に沿って、かっての水田排水路=伝右川(伝右衛門川)③が流れています、この水路は船津伝右衛門(現在のさいたま市岩槻区出身)が1628年( 寛永5年)に開削したと言われます、現在、約3mの鋼矢板を両岸に差し込んで整備され、水路脇の両岸の道路も拡幅されています

また、度重なる伝右川の氾濫を防ぐため、草加市新栄団地南側を通って別の新水路を開削し、綾瀬川と結ぶ工事が行われました、さらに、同様の目的で綾瀬川草加市松原地先)と中川(八潮市地先)とを新水路で結ぶ放水路事業も行われました