蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

古地図で見る川口・鳩ヶ谷の歴史

神根地域の変遷ー９

神根村は１９４０年(昭和１５年）、重工業都市川口建設という戦時的要請により川口市と合併しました、そして、神根地域の芝川沿岸は工場地帯として、また台地部は緑地地帯として住宅地や市民の体位向上のために利用されることになりました、合併により神根村の名は消え地域名として残り、旧村役場には支所が置かれました、ただ大字は旧村名を継承しています

戦時下には根岸にあった鐘淵ディーゼルの神根工場が軍需工場に指定され特殊車領を製造していました、戦後は１９４８年（昭和２３年）ころから徐々に復興して、鐘淵ディーゼル神根工場の跡地には埼玉紡績が従業員１２００名の大工場を建設し、１９５５年（昭和３０年）には根岸に５、道合に４、新井宿に１の綿織物工場がありました

その後、繊維工業が不振となり、他の業種への転換や廃業する工場が目立ち、戦前の盛んだったころの面影はなくなりました、埼玉紡績の工場も縮少され、レースを専門とする神根サイボーだけが残り、それも移転した跡にジャスコが１９９２年（平成４年）に開店しています