蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

◇　蕨の歴史ー１

自分は、現在蕨市塚越に住んでいますが、太平洋戦争の終わった時、蕨に移り住んできました、小学校は第１小学校（現在の北小学校）、第２小学校（現在の東小学校）しかなく、第１小学校へ１年生として転入しました、現在の中央７丁目・下蕨公民館付近（当時は下蕨）から第１小学校まで通学しました

今考えると少年の身で、殆んど知らない町をよく通ったものだと思います、通学路はかなりの距離があり、雨の時などは大変は大変だったのですが、当時はそう苦痛にも思わず、無邪気なものでした、むしろ、いろいろなルートを探し、いろいろな所を見聞しながらの登下校は楽しいものでした

当時の蕨で、最初に感じたことは、あまり綺麗ではない池とドブ川の多いところだなということでした、それでも、畑や田圃が住宅地と混在し、今より高低差があり、登下校はちょっとしたピクニック気分でした、中学、高校を過ごし、蕨には学卒後４年位住んでいましたが、その後都内へ移り住み、また、２０年位前に戻ってきました

町の景観は大幅に変わり、綺麗になっていました、それでも、昔、自分の脳裏に刻まれた町の面影はよみがえり、どうしてあそこはああなっていたのか、どのようにして蕨の町は出来てきたのかなどといろいろな関心や、疑問をもつようになりました

いま幸いにして、時間的余裕をもてるようになりましたので、終戦後すぐの蕨の様子をまじえて、蕨の歴史を考えてみたいと思います