2010-09-29 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 伊興遺跡補習ー17 ◎毛長川流域・その他の遺跡 毛長川が綾瀬川と合流する下流域に発達した遺跡群として、法華寺境内・花畑・大鷲神社境内遺跡があります、大鷲神社境内遺跡(花畑7丁目)は合流地点に、法華寺境内(西保木間3丁目)・花畑遺跡(花畑5丁目)はそれより西寄りに位置しています 『区史』(1955・1967)では法華寺境内遺跡は花畑遺跡と地続きであるとして、花畑遺跡から土師器・須恵器・土錘・土製摸造鏡を確認し、法華寺境内遺跡から小型坩を二個体確認したとあります そして、大鷲神社境内遺跡は縄文前・後期土器を出土した縄文時代遺跡とし、さらにまた白山塚古墳・一本松古墳を伴った弥生・古墳時代遺跡として位置づけています、この遺跡の遺物は昭和26年の毛長堀改修工事の際に大鷲神社近くで出土したらしいが、一本松古墳はこの改修工事で消滅し、白山塚古墳も花畑団地建設により消滅したとされています、遺物も伝えられておらず、正確な位置は不明となってしまいました