2010-09-25 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 伊興遺跡補習ー13 ◎舎人遺跡 舎人遺跡は足立区舎人2丁目・4丁目、伊興遺跡の西部北寄りで、川口市本蓮4丁目に接し、毛長川右岸にあります、弥生時代までは遺構の明確な確認はなく、無人か或いは、漁労などの一時的な生業活動の場にすぎなかったようです しかし、古墳時代に入ると様相は変わり、方形周溝墓に見られるように、本格的な開拓の時代に入ったことを暗示させます、古くから毛長川が水上交通の要路であったと指摘されますが、流域に住む集団が河川になんらかのの形で依存していたことは確かなようです、河川に直面した微高地高位面を選定し、洪水を避けるための当然の占地だったのでしょう 調査は放射11号線に舎人新線(新交通システム「日暮里・舎人線」)が施工されるのに伴い、1999年10月に行われました、その結果、土師器・須恵器などの遺物や遺構が確認され、古墳時代前期初頭から古墳時代終末期の遺跡であることがわかりました なほ、中世末期には舎人郷という郷名が確認でき、同郷を基盤とする豪族舎人氏の拠点(舎人城)があり、地域の拠点として機能していたことがうかがえます