入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [49]

埼玉古墳群の全容 ⑫

◇ 将軍山古墳-4

1894年(明治27年)に出土した資料は6箇所に分散していましたが、さきたま資料館の追跡調査によってその全容が把握できました

[装身具]-金銅製耳環2、金製勾玉1、金製平玉35、ガラス小玉199以上、乳文鏡1、[武器・武具]ー環頭大刀1、銀装大刀4(象嵌刀柄装飾金具付1)、直刀数本、三輪玉5(水晶製3、金銅製2)、鉄矛4以上、鉄鏃多数、衝角(しょうかく)付冑1、挂甲1

[馬具]-金銅製鏡板付轡(くつわ)1、素環鏡板付轡1、金銅製きょく葉形杏葉5、銅製八角稜鈴3、銅製鈴3、金銅製鈴5以上、金銅製雲珠1、金銅製辻金具13以上、金銅製帯金2、鉄製鐙(あぶみ)2組、鉄地銀張飾金具2、鞍金具1組、鉸(はさみ)金具2、蛇行状鉄器2、馬冑1

[工具]-鉄斧1、[容器類]-高台蓋付銅鋺1、銅鋺2、石製盤1、須恵器高坏1、[用途不明飾金具・鉄器]-金銅製筒状飾金具1、金銅製袋状飾金具4、鉄器4

以上のように、豪華な副葬品が多種多量に出土していますが、圧倒的に武器・武具と馬具が多いことから被葬者は武人を想定できます、蛇行状鉄器は用途不明でしたが、行田市酒巻14号墳から鞍に旗竿をつけるための装置をあしらった馬の埴輪が出土したことにより、その用途が判明しました