入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

学び合い 〔仲間募集〕 ℡ 048-432-1433

蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [40]

埼玉古墳群の全容 ③

◇ 二子山古墳

墳丘長138メートル、後円部高11.3メートル、前方部高14.9メートルの前方後円墳で、埼玉古墳群内で最大規模の古墳です、墳丘は2或いは3段築成と思われます、周濠は不正長方形の2重周濠で、全長250メートルを測り、内濠だけが、現在、復原されています、不正形の要因は不明ですが、将軍山古墳との間に円墳が存在し、それを避けたとも考えられます、もと、墳丘の東側に観音寺があったので、観音寺山の別名もありました

後円部北西側くびれ部に造り出しがあり、幅20メートル、突出部9メートルほどです、周辺からは須恵器・壺・はそう・器台・高坏が出土しています、張り出しは稲荷山古墳より発達し、基部幅31メートル、先端幅43メートル、突出部28メートルの台形です、円筒埴輪は6条突帯の可能性がある1メートルをこえる大型で、現在、古墳群で最大規模の円筒埴輪です

築造年代は、須恵器がTK47型式からMT15型式の特徴を示していることから、6世紀前半が考えられます、二子山古墳は丸墓山古墳のつぎに造成されていると思われますが、前方後円墳であることから稲荷山古墳に続き首長権を継承した人物の墓と考えられます