2009-12-16 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 金錯銘鉄剣(辛亥銘鉄剣)と埼玉(さきたま)古墳群 [1] 埼玉古墳群は埼玉県行田市にあります、「さきたま風土記の丘」として保存整備され、「県立さきたま資料館」が付属してあります 埼玉古墳群は、考古学界では南関東地方に於ける最有力古墳群として早くから著名でしたが、学術的な調査はほとんど行われていませんでした、「さきたま風土記の丘」建設のために、大型前方後円墳であった稲荷山古墳の発掘調査を行いましたのは昭和43年(1968年)でした、当時、その内容については専門的な研究者を除いては、大きな関心をよびませんでした ところが、昭和53年(1978年)にいたって、稲荷山古墳からすでに発見されていた鉄剣に115文字にのぼる金象嵌の名文が発見されるに及んで、学界はもちろんのこと、全国民が異常とも思われるほどの大きな関心を示しました その銘文の内容は、少なくとも5世紀後半期から、6世紀前半期におよぶ中央政権と地方豪族との結びつきを示唆しているように思われました