2009-11-28 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 川口の古を考える (新郷古墳群)高稲荷古墳・大字峯 [1] 調査期間 1960年11月14日~22日 1960年11月ごろ、峰ヶ岡八幡神社の社殿改修の費用をつくるため、同社の社有地であった高稲荷古墳のある丘陵が売却されて、丘陵もろとも古墳も消失する運命となってしまいました、この知らせを受けて明治大学考古学研究室は、急ぎ関係機関と連絡をとり、測量調査と古墳の発掘調査を行いました 調査は土取り工事と併行して実施せざるをえない緊急の状態でしたので、古墳の墳丘測量が精一杯という時間的制約がありました、従って、古墳の調査を各部分に及ぼすこともできず、きわめて不満足な調査となってしまいました、後円部の墳頂は、かなり広範囲にわたって約1.5mほどくぼみ 、また前方部の頂上も同様に掘りくぼめられていることが判りました 遺跡は川口から草加に向かう街道の北側にあり、古墳のある丘陵は長さ400m、幅約100m、高さ20mほどで、古墳はその東端の最高所に築かれています、かなり遠方からでもその位置が確認できる格好の場所が選ばれていたようです