2009-08-24 蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 川口の古を考える 宮合(みやあい)貝塚遺跡第1、2次調査 大字西立野字宮合1043~1105-2地点 [4] 第1次調査では、溝状遺構1基、土坑19基が検出されました、溝状遺構は西側小尾根鞍部に位置し、平行して南北に伸びています、この溝が遺跡、その生活空間としての集落の中でどのような機能を果たしていたのかは、即断できません、ただ、単にそのかたちの示す「形態機能」にみならず、1つの精神作用の表れとしての「象徴的機能」の具現であるようです つまり、後に述べる土坑との位置関係において、貝塚は1次居住空間に境を接する周辺に作られるのに対して、ここで検出された土坑群は溝の外側、1次空間とは隔絶された2次空間とでも言える部分に検出されているということです、これらの状況は宮合貝塚での1例にしかすぎず、付近の遺跡に見られる後期比定の貝塚は全て土坑を伴っています