入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

戸塚立山遺跡・大字戸塚字立山4532-1他地点 [2]

縄文時代の遺構として、主に早期条痕文土器の時期の炉穴群と炉穴、後期称名寺式期の竪穴住居跡が検出されています、特に第21次調査B区で縄文時代の遺構が集中して検出されています

縄文時代早期の集落は戸塚立山遺跡と谷をはさんだ西側に立地する戸塚三仏寺遺跡でも確認されており、竪穴住居跡、炉穴、土坑、集石、柱穴群が検出されています

後期称名寺式期の竪穴住居跡は、東に向って突出する台地の北縁と南縁に集落が広がっており、また、同時期の竪穴住居跡は、戸塚立山遺跡の北側にある戸塚5丁目遺跡でも検出されており、中川低地に向って突出する台地縁辺で、同時期の集落が分布していることがわかりました

平安時代の遺構として、多量の須恵器・土師器を伴う1号竪穴住居跡が1棟検出されています、その遺物からおおよそ9世紀中葉と考えられます、この遺構の中心部のほぼ床面上からは刀子の破片が出土していますが、同時出土の須恵器の転用硯、転用紡錘車、石製腰帯具は床面上からではなく、これらの遺物が当竪穴住居跡にともなうものか否かは重要な問題です