入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

戸塚5丁目遺跡第2次調査・大字戸塚4167地点 [2]

調査区の縄文時代の遺構は土坑14基と多数の柱穴があります、土坑は調査区北西側と北東側にまとまり出土土器から早期条痕文期と考えられるものが多いようです

弥生時代の遺構としては、住居址4軒、炉址1基が調査区中央に検出されています、出土土器から弥生時代後期のものと思われます、住居址は調査区全体にあり、ほぼ等間隔に配置されています、良好に検出された1号住居址は規模が最大であり、内部に炉址・貯蔵穴・柱穴・貼り床が確認されています

住居址の貯蔵穴東側の瓢箪形に堀り込まれているところからは、意図的に打ち欠かれた壷形土器の胴上半部と底部に穴のあけられた甕形土器利用の甑(こしき)のセットが出土しています、また、炉址からは高坏形土器が出土しています

4号住居址にも内部に炉址・貯蔵穴・柱穴・貼り床が確認されています、1号住居址と主軸方向・柱穴の配置が異なるこの住居址には貯蔵穴が2基作られ、北東部の貯蔵穴北側とその周辺には小石・砂が多数出土する祭壇状遺構が確認されています