蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

川口の古を考える

精進場遺跡・戸塚２丁目地点　[５]

部分的に焼土の存在は確認されましたが、住居跡と断定できるものはありませんでした、ただ、台地形部に２ヵ所の小貝塚を発見しています、いずれもヤマトシジミを主体とする淡水産の貝塚であり、若干のオオタニシ・カワニナなどを含んでいます、シカ・イノシシなどの獣骨も多量に検出され、狩猟・採集活動が盛んに行われていたことがうかがわれます、貝塚は出土土器から縄文時代晩期前半と思われます、精進場遺跡の遺物は破損品の割合が高く、この発掘区はおそらく台地上に生活していた人々の日常的な｢廃棄の場」であったようです