2009-06-09 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 川口の古を考える 外谷田遺跡・大字根岸字外谷田2985-1他地点調査 [5・続] このことは、外谷田遺跡の未調査域に所在調査の際に確認された中世の大溝を併せ考えると、更に遺跡の性格を推測させます、この大溝は調査地点の南を北西から南東に流下する芝川に直交するように、つまり、遺跡の立地する自然堤防を縦に分断するように設けられており、その規模が確認面で約3.5mを測ることから水路として利用された可能性が高く、単に排水路ではなく、堤防の北側に台地辺縁部との間に広がる後背湿地への芝川からの出入口とも考えられます このような大溝は鳩ケ谷市里地区においても検出されています、古墳時代から中世までの時間的隔たりはあるものの、河川ー自然堤防ー後背湿地ー台地という地理的環境が芝川左岸に古代・中世を通じてあったことが推測されます