入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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川口の古を考える

二軒在家遺跡・朝日4-3地点調査 [3]

平安時代では、今回の調査で最も良好な資料を検出しました、遺構として建物跡2棟(1号及び2号)、溝状遺構7条、土坑12基、井戸跡3基、更に建物としての柱穴配置は不明ですが多数の柱穴を検出しました、中でも1号建物跡は3間×5間の庇付大型掘立建物跡です、遺物は各遺構から検出していますが、1号建物跡に伴う柱穴からの出土が質量ともに抜きん出ています

更に特異な事として、1号建物跡に伴う柱穴群があげられます、その柱穴のうち、限定されたものの覆土からのみ出土した遺物が、異なる柱穴より出土してもそれらに接合関係が見られることです、また、建物解体時の柱抜き取り後再び埋め戻す際に、破砕した須恵器や土師器のかけらを恣意的に投げ入れています、それらを検出した柱穴は、建物内での他柱穴との相対的位置を見たとき、建物の中心から北東部に位置している共通性があります