2009-05-25 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 鳩ケ谷の古を考える 里字深町第1遺跡・里字深町1469地点調査 調査機関 平成10年10月12日~11月20日 この調査では、平安時代から鎌倉・室町時代の遺構や井戸跡、江戸時代以降の畑の耕作に伴うと考えられる畝状遺構などが認められました 溝跡は17条検出されています、11世紀と推定される遺物を出土した4号溝跡は平安時代、青磁や常滑窯の甕などを出土した6・14・15号溝跡は14世紀と考えられ、5・17号もそれに近い中世の溝跡と思われます 井戸跡は7基検出され、いずれも素掘りです、2号井戸跡は平安時代、他は14~15世紀に属すると思われます 今回の調査で注目されるのは、火葬跡が集中して12基検出されたことです、しかし、年代を確定できる出土遺物は乏しく、その年代は明確にはできません、おおよそ、15~16世紀前後ものかと思われます 平安時代後期の溝跡と井戸跡、12世紀後半から14・15世紀(鎌倉時代前半)の井戸跡と溝跡、15・16世紀(室町時代後期)の火葬跡群、13・14世紀の中国陶磁器の青磁・白磁の出土遺物などから館跡の可能性も考えられるようです