2009-05-06 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 鳩ケ谷の古を考える 1・里字屋敷添第1遺跡⑳里字屋敷添1370他地点調査 調査期間 平成14年2月4日~3月8日 この調査地は、里土地区画整理事業に伴う発掘調査地の中でも最も西側に位置し、民家の畑で自然堤防の削平もなく、自然堆積土層も良好に保存されており、昭和55年度に実施した市内遺跡詳細分布調査でも、土師器や須恵器が多く表面採集されていました 今回の調査では予想の通り、8~10世紀を主体とする平安時代の遺構と遺物が検出されました、多くの遺構からも破片ながら同時代の土師器や須恵器が出土していることから、中世を主体とする他の調査地と比較し、より遡る平安時代の生活痕跡を濃厚に示しています 畝跡も含め大小の溝跡15条、井戸跡3基、土坑10基、加工木材などを捨てたと思われる大型土坑1基、小穴86基が発見されています、時期は古代から近世に及び、出土遺物は土師器、須恵器、陶磁器、カワラケ、石製品、木製品、獣骨などがあります 調査地中央付近の大溝は壁面に段を持つテラス状部分から柱穴の痕跡らしきものが検出されたことから、橋が架かっていたとも考えられます