2009-04-08 蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る 考古・歴史 #人類学と考古学 鳩ケ谷の古を考える 辻字永堀第2遺跡・辻字永堀758-8地点調査 調査期間 平成18年4月3日~4月20日 この調査地は、平成元年に発掘調査が行われた辻永堀第2遺跡・辻字永堀73-1他地点から北に約250m離れた地点です、溝跡6条、土坑4基、小穴55個が検出されました、第1C号溝跡と第2B号溝跡は古墳時代前期の遺物が出土しており、方形周溝墓をなす可能性があります、第6号土坑は古墳時代前期の第1C号溝跡が切っており古墳時代前期以前の遺構であろうと思われます、古墳時代前期の遺物が出土している第4号土坑もその時代のものと思われます 今迄の調査は古入間川の流路跡から近い場所でしたが、大字辻地区は旧流路跡から少し離れた場所で、そこからも古墳時代前期の方形周溝墓の可能性をもつ溝跡が検出されました、このことは、周辺の発掘の成果をまとめて考えてみますと、自然堤防上に古墳時代前期の大きな遺跡が広がっていることを示しているようです 追伸 鳩ケ谷市は平成13年に地下鉄の延伸である埼玉高速鉄道が開通しました、市の中央を南北に縦断する国道122号線の下を通っており、それに伴う区画整理事業で、続々と遺跡が検出されています、これまでに掲出してきた遺跡の他にも、かなりの数の遺跡が認められていますので、もう暫らく、遺跡の勉強をしていくつもりです