入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

辻字宮地第2遺跡・大字辻字宮地1154-1他地点調査〈3〉

遺構と遺物から各時代の様子を見ると、古墳時代前期では方形周溝墓1基が見られ、その周辺に井戸跡3基(第2・3・6号)、土坑2基(第3・4号)があります、出土遺物では、前期の甕と小型の壷形土器に混じり中期の土器片が見られます

そして古墳時代後期の空白期を経て、奈良時代になると再び低地経営に乗り出した跡が見られます、道路状遺構2本、井戸跡2基(第4・7号)、溝跡5条(第1・3・4・25・26号)、土坑2基(第8・9号)、底面凹凸状遺構3条、小穴8基(第46・51・52・56・62・85・93・153号)がこの時代に見られます

第4号溝跡に関しては、テフラ分析から1108年(天仁元年)の浅間Bテフラ降灰後に掘られ、1130年(大治五年)頃までに堆積したもののようであす、小穴は第46号以外は全て平安時代前期です、また、第25号溝跡からは、底部の調整技法で、回転糸切り周辺ヘラ削りを施す須恵器坏の破片があり、8世紀後半のものと思われます