入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ケ谷の古を探る

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鳩ケ谷の古を考える

三ッ和遺跡第8次調査・旧三ッ和3315-16地点(現三ッ和2-34の一部)

古墳時代前期の遺構として、住居跡1軒と7本の溝跡があります、住居跡は調査区の西端で遺構の東南端の一部だけが確認されるものですが、後世の溝や土坑によって切られているため、全容、詳細は不明です、床面には壁面に沿って幅20cm深さ10cmほどの壁溝が掘られており、遺物は床面から甕の破片が出土しています、7本の溝跡は幅50~100cm・深さ10~40cmと規模は小さく、出土遺物は多いが、生活感のある甕と台付き甕が主体です、第2・5・6号溝跡からの出土が主です

江戸時代の遺構は、井戸跡と土坑が認められます、井戸は全部で9基検出されましたが、平安時代の第2号井戸跡と現代の第1号井戸跡を除き、その大半が近世後半のもので、全てが素掘りです、調査地は、農家の前庭に当たる畑で、近世を通じて素掘りの井戸が崩れてはすぐさま新たな井戸の掘削を繰り返してきたようです、近世を主とする井戸が、当該農家の北側敷地境に沿って直線状に配列されているのが興味深いことです