入倉伸夫のシニアライフ-蕨市塚越-

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を探る

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《戸田の遺跡》

◇南原(高知原=たかちぱら)遺跡第2・3次発掘調査-⑩

遺跡を概観して見ますと

A地区は第1次調査で、北側約3分の1について調査が行われました、その結果方形周溝墓1基(南原1号)、円墳周掘1基(南原1号古墳)、中世の溝状遺構が発見されました、古墳の周掘からは人物埴輪頭部、人物埴輪の部分破片、円筒埴輪、土師器、須恵器が発見され6世紀末から7世紀初頭に古墳が築造されていたことが確認されました、また、中世の溝状遺構は、建物遺構を伴う中世武士の館の存在を想起させます

第2次調査は、第1次調査の南側500平方mについて実施されました、その結果、第1次発掘調査で確認した円墳の周掘の一部を北側で発見しました、また、新たに古墳時代前期前半の竪穴住居跡4軒(1号住居跡~4号住居跡)、それに調査区中央部で3基、古墳の周掘内側に1基の方形周溝墓(2号方形周溝墓~5号方形周溝墓)、さらに、調査区東辺にかかって円形周溝墓1基(1号円形周溝墓)が検出されました